噛み煙草の将棋ブログ

将棋クエスト五段の大学生。将棋に関する記事をのんびり投稿しています。

将棋に興味があるけど一歩踏み出せない方へ!【将棋の始め方】

 

 

こんにちは、噛み煙草です!

この記事では

 

 

といった初心者の方向けに、将棋の始め方について解説しています!

 

 

 

 

 

基本的なルールは知ってるよ!という方は 3.得意戦法をつくるまで飛ばしていただいて大丈夫です。

 

 

 

 

 

1.駒の動かし方

まずは駒の動かし方を覚えましょう!最悪忘れてしまったとしても、将棋アプリでは移動できるマスを教えてくれるので安心です。駒の動かし方は知ってるよ!という方は飛ばしていただいて大丈夫です。

 

 

1-1.歩

 

 

 

1つ前のマスにだけ進めます。一番弱い駒です。しかし、一番重要な駒でもあります。相手の陣地(相手側から3列以内)まで進むとひっくり返ってと金になります。と金になると、金と同じ動きができるようになります。と金は取られると歩に戻るので最強格の駒です!

 

 

1-2.香車

 

 

 

駒にぶつかるまで真っすぐに進めます。一度進んだら戻れないので注意しましょう。相手の陣地まで進むとひっくり返って成香になります。成香になると、金と同じ動きができるようになります。

 

 

1-3.桂馬

 

 

 

横に1、前に2マスのところに進めます。唯一、ほかの駒を飛び越えて進める駒です。その代わり周囲のマスに進めないため懐に潜られると弱いです。相手の陣地に入ると成桂になります。成桂になると、金と同じ動きができるようになります。

 

 

1-4.銀

 

 

 

横と下以外に1マス進めます。攻め・守りの要となる駒です。相手の陣地まで進むと成銀になります。成銀になると、金と同じ動きができるようになります。

 

 

1-5.金

 

 

斜め下以外に1マス進めます。王を守る・詰ますための要となる駒です。局面によっては飛車や角より価値が高くなることがあります。相手の陣地まで進めても成れません。

 

 

1-6.角

 

 

 

駒にぶつかるまで斜めに進めます。攻めの要となるとても強力な駒です。相手の陣地まで進むと龍馬(馬と呼ばれることが殆どです)になります。馬になると、角の動きに加えて縦横にも1マス進めるようになります。馬は自陣にひきつけると強力な守り駒として活躍します。

 

 

1-7.飛車

 

 

 

駒にぶつかるまで縦横に進めます。攻めにも守りにも使われる最強の駒です。相手の陣地まで進むと龍王(龍と呼ばれることが殆どです)になります。龍になると、飛車の動きに加えて斜めに1マス進めるようになります。龍を先に作ればだいたい優勢です。

 

 

1-8.王(玉)

 

 

王は全方向に1マス進めます。王を詰まされると負けです。安全な所に動かして金銀で囲いましょう。相手の陣地まで進んでも成れません。自陣でおとなしくしてましょう。

 

 

成ると動かし方が変わって難しい…という方は、馬と龍の動かし方だけ覚えましょう!角と飛車以外はひっくり返ると金の動きになります。

 

 

 

 

 

2.将棋のルール

 

駒の動かし方を覚えたら基本的なルールについて勉強しておきましょう!(知る人ぞ知るマニアックなルールもありますが、正直知らなくていいです…)ルールは知ってるよ!という方は飛ばしていただいて大丈夫です。

 

2-1.成る

 

駒の動かし方で勉強したように、相手陣まで駒を進めると駒がひっくり返って「成り」ます。相手陣まで進んでも成らないことも可能です。成駒は取ったり取られたりすると元の駒に戻ります。

 

 

2-2.打つ

 

取った駒は好きな所に打てます。そのため盤上の駒よりも手持ちの駒の方が価値が高いです。相手陣に打った駒は一度動かすと成れるようになります。(例外として、桂馬は相手陣から2列以内、香車と歩は相手陣から1列以内に打てません)

 

 

2-3.玉を詰ませる

 

将棋のルールの根幹となるのは「相手の王を詰ませること」です。自分の王が詰まないように守りながら相手の王を詰ませましょう。詰ませるとは相手の王に王手をかけて、尚且つその王手から逃れられない状況のことです。…文字だけ見てもよくわかりませんね💦実際の局面を見てみましょう!

 

 

      飛車を成って王手!

 

飛車を成って王手をかけた局面です。相手は王で龍を取りたいところですが、龍には金と桂馬が効いているため、取ると王が取られてしまいます。龍を取れないため王は逃げるしかありません。

 

 

    王様は仕方なく逃げますが…

 

    龍の追撃で詰んでしまいました。

 

たまらず逃げ出した王でしたが再び龍で王手されてしまいました。今度は逃げ道がないので龍を取るしかありませんが、龍には桂馬が効いていて取れません。相手は王手から逃れられません。これが詰みです。

 

 

詰みの形は様々です。実戦や詰将棋を繰り返して覚えていきましょう。

 

 

 

 

3.得意戦法をつくる

 

「駒の動かし方とルールを覚えたからさっそく対局しよう!」と考えている方はいませんか?…別にそれでも問題ありません。将棋を指せればいい、駒を動かすのが楽しいという方もいらっしゃいます。…でも、どうせなら勝ちたくないですか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

せっかく将棋を指すのです!

 

自分の得意戦法をつくりましょう!!

 

そして舐めてかかってきた相手に一泡吹かせてやりましょう!!!笑

 

戦法と一口に言ってもその数は100を超えます。今回は覚えやすくて強い、僕おすすめの万能戦法をご紹介します。

 

 

3-1.右四間飛車左美濃

 


上図のような形を右四間飛車左美濃と呼びます。右から四番目に飛車がいるから右四間飛車です。まずはこの形を覚えましょう。実戦でこの形に組めるようになればだいぶ強くなったと言えます。…この戦法、本当に凶悪なんです。

 

戦法の評価を見てみましょう。

 

 

手数:★★★★☆

攻撃:★★★★★

守備:★★★☆☆

 

 

7七角を省略した場合たった14手で組めてしまいます。それにも関わらず囲いはコンパクトに堅く、加えて圧倒的な攻撃力を持っています。もうズルいですね。

 

具体的な攻め方についても勉強しておきましょう。

 

 

3-2.右四間飛車左美濃の破壊力

 

 

相手が王を囲っている局面です。対して右四間飛車左美濃は既に完成しています。組むまでの手数が短い点が生きる展開です。このチャンスを逃さずに…

 

 

 

4五歩と仕掛けていきます。この後は同歩同銀と自然に進んで次の局面。

 

 

 

相手が4四歩と銀を追い返そうとしてきました。しかし右四間飛車は止まりません。角と銀と飛車で相手陣を食い破ります。

 

 


4四の地点に相手より多くの駒が効いているため4四同銀が成立します。4四に駒を集めやすいのも右四間飛車の長所です。この後は同銀同飛車同角と駒の捌き合いになります。

 

 


4四の地点で激しい戦いが起こった後、こちらの角が相手の香車を睨む格好になりました。相手は香車を取られないように銀を打って受けますが…

 

 

 

4五桂馬が気持ちのいい一手。相手が痺れています。次の5三角成同銀同桂成が受かりません。5二金で受かりそうですが、7一角打ちが鋭い追撃で飛車取りと5三角成が受かりません。この局面で既に大優勢です。

 

 

 

ちなみに相手の方は四段です。右四間飛車左美濃は有段者にも通用する戦法なのです。

四間飛車左美濃の圧倒的な破壊力が少しでも伝われば嬉しいです。

 

 

この記事を読んで「右四間飛車についてもっと詳しく知りたい!」と思った方はこちらの本がおすすめです!

 

将棋連盟五段の藤森哲也先生が書かれた棋書で、右四間飛車の攻め方についてとても詳しく解説されています。この一冊でどんな戦法にも対応できるようになります!

 

将棋は知識がものを言うゲームです。なので棋書を一冊持っているだけで勝率が全然違います!良ければ手に取ってみてください。

 

 

 

 

4.まとめ

いかがだったでしょうか。この記事では将棋の基本的なルールから戦法まで解説しました。簡単にまとめると、

 

  • 角と飛車以外の成駒は金と同じ動き
  • 取った駒はどこにでも打てる
  • 自分の王を守りながら相手の王を詰ませる
  • 初心者の方には右四間飛車左美濃がおすすめ

 

ということでした。この記事が将棋を始める一歩を後押しできれば幸いです。

 

 

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