【自戦記②】向かい飛車 vs 四間飛車
こんにちは、噛み煙草です!
この記事では、僕の自戦記について解説しています。
ルールは3分切れ負け。相手は五段の方。
戦形は向かい飛車 vs 四間飛車となりました。
図は▲6五歩まで
21手目。相手が角道を通してきた局面です。こちらの陣形が完成する前に攻めかかる狙いのようです。
僕は高田流左玉を目指す予定でしたが、相手が積極的に動いてきたため諦めました。臨機応変に向かい飛車で対応します。
(角交換型の四間飛車に対して左玉を目指すと、6六歩同歩同銀同銀3一角打の筋や6五銀~8六角打~6六歩の筋を狙われて非常に危険です💦)
ここで相手から角を交換されると銀が上ずってしまうので、こちらから交換します。交換後は6筋からの大暴れに気をつけながら陣形整備を進めました。
図は△5二金まで
局面が進み、相手は6五桂馬から5三の地点に狙いをつけてきました。対して5二金と受けましたが、これは自然なようで大悪手です。一見受かってそうですが、5三銀打同金同桂成同角同角成同玉に8六角打がありました。
しかし、相手の方はこれに気付かず9八香車としてきました。一瞬ヒヤリとしましたが何とか事なきを得ました。
図は△9三香打まで
時間が無くなってきた相手は勝負手を仕掛けてきました。なんと9三香打に対して同飛同桂馬9四歩打で飛車と桂馬を交換する強襲です。
相手の狙いは5六桂打で角を狙うことでしょう。角がどこに逃げても3三か5三の地点に隙ができてしまいます。もちろん正確に受ければこちらが良くなりますが、これは見た目以上に厄介です。
受けが難しいので、2六歩同歩2七歩打同銀3五桂打3八銀8九飛打と攻め合いを選びました。恐らく最善ではありませんが、実戦的に勝ちやすそうという判断です。
図は△3八銀成まで
こちらが3八銀成としたところで時間切れ勝ちとなりました。攻めてはいるものの局面は意外と難しく、ソフトによると+650点でやや優勢という評価でした。
~本局の振り返り~
中盤の5二金は自分の良くない部分が出てしまいました。一見自然なようでも、その先まで読んでから指す癖をつけたいです。相手の方の9三飛成から紛れを狙うような指し回しは参考になりました。短い時間の将棋では特に有効だと思います。
開始局面 1 ▲76歩(77) 2 △44歩(43) 3 ▲66歩(67) 4 △34歩(33) 5 ▲77角(88) 6 △42銀(31) 7 ▲68銀(79) 8 △43銀(42) 9 ▲67銀(68) 10 △62銀(71) 11 ▲68飛(28) 12 △54歩(53) 13 ▲48玉(59) 14 △53銀(62) 15 ▲38銀(39) 16 △45歩(44) 17 ▲39玉(48) 18 △44角(22) 19 ▲58金(69) 20 △33桂(21) 21 ▲65歩(66) 22 △77角成(44) 23 ▲77桂(89) 24 △22飛(82) 25 ▲66銀(67) 26 △72金(61) 27 ▲75銀(66) 28 △62玉(51) 29 ▲64歩(65) 30 △64歩(63) 31 ▲64銀(75) 32 △64銀(53) 33 ▲64飛(68) 34 △63歩打 35 ▲68飛(64) 36 △44角打 37 ▲86角打 38 △21飛(22) 39 ▲65桂(77) 40 △52金(41) 41 ▲98香(99) 42 △64銀打 43 ▲96歩(97) 44 △24歩(23) 45 ▲95歩(96) 46 △25歩(24) 47 ▲94歩(95) 48 △94歩(93) 49 ▲53銀打 50 △53銀(64) 51 ▲53桂成(65) 52 △53金(52) 53 ▲42銀打 54 △52金(53) 55 ▲94香(98) 56 △94香(91) 57 ▲64歩打 58 △64歩(63) 59 ▲64飛(68) 60 △63歩打 61 ▲94飛(64) 62 △93香打 63 ▲93飛成(94) 64 △93桂(81) 65 ▲94歩打 66 △26歩(25) 67 ▲26歩(27) 68 △27歩打 69 ▲27銀(38) 70 △35桂打 71 ▲38銀(27) 72 △89飛打 73 ▲93歩成(94) 74 △27銀打 75 ▲56桂打 76 △38銀成(27) 先手時間切れ
~本局で採用された戦法~
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